正看護師になるには、国家試験に合格しなければなりません。看護師の国家試験を受験するためには、看護系の大学や専門学校を卒業するなど一定の資格が必要です。看護系の大学や短大は全日制しかありませんが、4年制の専門学校には定時制もあるので、社会人が働きながら正看護師になることが可能です。たたし、4年制の定時制を持つ専門学校は限られているため、社会人から正看護師になるには通常5年以上の年月が必要と言えるでしょう。
一般的には、無資格で勤務できる看護助手として働きながら2年制の定時制准看護学校に通って准看護師の資格を取り、その後准看護師として働きながら3年制の看護専門学校で勉強し、正看護師の国家試験を受けるという方法が主流です。昼間定時制の准看護学校は、週3日終日授業か、週5日夕方から夜にかけての授業なので、十分働く余地があります。ただし、実習期間中は週5日朝から夕方まで参加しなければなりません。
3年制の看護専門学校については、昼間定時制と夜間定時制の両方があり、個人の都合に合わせて選べます。このほか、通信制を利用する方法もあります。2年制の准看護学校で学んで准看護師資格を取得した後、7年の実務経験を経て、2年制の通信制課程の看護専門学校を卒業すれば、正看護師の国家試験を受験できます。実務経験の期間については10年必要とされていましたが、2018年4月入学生から3年減らす措置が採られ、7年になりました。
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